
占星術を学んでいると、各星座をより詳しく理解したいと考える方も多いのではないでしょうか。
● ドデカテモリ(Dodecatemory)分割の基本的な意味は?
● 各星座のドデカテモリー分割にはどんな特徴があるの?
● どちらのように解釈すれば良いの?
など、ドデカテモリ分割について知りたいと思うことは多いはずです。
そこで今回は、『ドデカテモリ分割の基本』について、各星座の特徴も含めてお話ししていきます!
ドデカテモリ分割とは? 基本的な意味を解説
まず、ドデカテモリ分割の基本的な概念についてご紹介していきます。
ドデカテモリとは、各星座の30度を12等分したシステムのことです。1つの区別は2.5度となり、黄道十二星座の順番に従い、その区別ごとに異なる星座からの影響を受けるとされています。
実際、「dodeca」というプレフィックスはギリシャ語で「12」を意味しており、古代からの占術星で使用されてきた分割方式なのです。星座からの影響が段階的に含まれているとされています。
このように、ドデカテモリ分割は星座の性質をより深く理解するための手法として発展してきました。
例として、牡羊座から蟹座までのドデカテモリ分割について
まず、牡羊座から蟹座までのドデカテモリ分割についてご紹介していきます。
牡羊座(0度-30度)の場合:
第1区分(0度-2.5度):牡羊座の純粋な影響
第2区分(2.5度-5度):おうし座の影響が考慮される
第3区分(5度~7.5度):ふたご座の影響が考慮される
第4区分(7.5度-10度):かに座の影響が考慮される
第5区分(10度~12.5度):しし座の影響が考慮される
第6区分(12.5度-15度):おとめ座の影響が考慮される
第7区分(15度~17.5度):てんびん座の影響が考えられる
第8区分(17.5度-20度):さそり座の影響が考慮される
第9区分(20度~22.5度):いて座の影響が考慮される
第10区分(22.5度-25度):やぎ座の影響が考慮される
第11区分(25度~27.5度):みずがめ座の影響が考慮される
第12区分(27.5度~30度):うお座の影響が考慮される
牡牛座(30度~60度)の場合:
第1区分(30度-32.5度):おうし座の純粋な影響により、安定性と実践力が強く現れます
第2区分(32.5度-35度):ふたご座の影響が覚悟、より柔軟な思考が可能になります
第3区分(35度-37.5度):かに座の影響により、感情面での直感が強まります
第4区分(37.5度-40度):しし座の影響で、より積極的な表現力が感じます
第5区分(40度-42.5度):おとめ座の影響により、分析力が増していきます
第6区分(42.5度-45度):てんびん座の影響で、調和を重視する傾向が現れます
第7区分(45度-47.5度):さそり座の影響により、深い洞察力が受け止めます
第8区分(47.5度-50度):いて座る影響で、より広い視野が開けます
第9区分(50度-52.5度):やぎ座の影響により、計画性が増します
第10区分(52.5度-55度):みずがめ座の影響で、革新的な発想が生まれます
第11区分(55度-57.5度):うお座の影響により、直感的な理解がございます
第12区分(57.5度-60度):牡羊座の影響で、新たな行動力がございます
ふたご座(60度~90度)の場合:
第1区分(60度~62.5度):ふたご座本来の知的な好奇心と適応力が強く現れます
第2区分(62.5度-65度):かに座の影響により、感情的な理解力がございます
第3区分(65度~67.5度):し座の影響で、表現力が豊かになります
第4区分(67.5度-70度):おとめ座の影響により、より論理的な思考が可能になります
第5区分(70度-72.5度):てんびん座の影響で、バランスの取れた判断力が増します
第6区分(72.5度-75度):さそり座の影響により、深い洞察力が身につきます
第7区分(75度-77.5度):そこで座る影響で、より広い視野からの理解が可能になります
第8区分(77.5度-80度):やぎ座の影響により、実践的な思考が自覚します
第9区分(80度-82.5度):みずがめ座の影響で、変わったアイデアが生まれます
第10区分(82.5度-85度):うお座の影響により、直感的な理解力が増します
第11区分(85度-87.5度):牡羊座の影響で、積極的な表現が可能になります
第12区分(87.5度-90度):おうし座の影響により、より安定した思考が自覚します
かに座(90度-120度)の場合:
第1区分(90度~92.5度):かに座本来の感受性と保護本能が強く現れます
第2区分(92.5度-95度):しし座の影響により、より積極的な感情表現が可能になります
第3区分(95度-97.5度):おとめ座の影響で、感情をより論理的に整理できます
第4区分(97.5度-100度):てんびん座の影響により、感情のバランスが取りやすくなります
第5区分(100度-102.5度):さそり座の影響で、感情がより立っています
第6区分(102.5度-105度):いて座の影響により、感情をより広い視野で捉えられます
第7区分(105度-107.5度):やぎ座の影響で、感情をより実践的に活用できます
第8区分(107.5度-110度):みずがめ座の影響により、感情をより客観的に見られます
第9区分(110度-112.5度):うお座の影響で、直感的な感情が理解できます
第10区分(112.5度-115度):牡羊座の影響により、感情表現がより積極的になります
第11区分(115度-117.5度):おうし座の影響で、感情がより安定します
第12区分(117.5度-120度):ふたご座の影響により、感情表現が柔軟になります
しし座の第一区分は、しし座となり、以下同様です。
ドデカテモリ分割の実践的な解釈例
ここでは、具体的な解釈例をいくつかご紹介していきます。
例1:太陽が牡羊座8度の場合
第4区分(7.5度-10度)に位置し、かに座の影響を受けます
牡羊座の積極性を基本としながら
かに座の感受性や直感力がかかることで
周囲への配慮をしながら行動できる特徴が現れます
例2:月が天秤座22度の場合
第9区分(20度~22.5度)に位置し、射座の影響を受けます
天秤座の調和を基本としながら
射手座の探索心や楽観性が選べることで
より広い視野で人間関係を築ける傾向が現れます
ドデカテモリ分割を学ぶ時の注意点
このシステムを学ぶ際の注意点についても伝えていきます。
ドデカテモリ分割は、基本的な星座解釈を補完するものです。 まずは各星座の基本的な性質をしっかりと理解することが大切です。
段階的な学習がおすすめです。カテモリ分割すべての組み合わせを覚えようとせず、自分のホロスコープの重要な惑星から少しずつ前進していくことをおすすめします。
実践的な観察理論だけでなく、実際のケースでどのように発現するかを観察することで、より深い理解が得られていきます。
このように、ドデカテモリ分割は占星術の考え方よりも重要なツールとなるでしょう!
ドデカテモリ分割の特徴と理解のポイント
ドデカテモリ分割をより深く理解するために、いくつかの重要なポイントをお話ししていきます。
まず、この分割システムの大きな特徴は、星座間の「グラデーション」を表現できる点にあります。各星座は突然次の星座に変わるわけではなく、徐々に変わっていくという考え方を示しているのです。
実際、以下のような視点で見ていくと、より理解がございます:
度数による影響の変化ある星座の最初の区別(第1区別)は、その星座の性質が最も純粋に現れます。例えば、牡羊座0度-2.5度であれば、牡羊座の積極性や探求精神が最も強く表現されることになります。
黄道順序による影響各区別は黄道十二星座の順番通りに影響を受けていきます。これは、星座の性質が自然な流れで変化していることを表しています。
基本性質との組み合わせドデカテモリによる影響は、その星座の基本的な性質を完全に変えてしまうわけではありません。
まとめ:より深くホロスコープを理解するために
ここまで、ドデカテモリ分割について詳しく見てきました。
このシステムは、各星座をより詳細に理解するための重要なツールとなります。30度の星座を12等分(144分割)し、それぞれに黄道十二星座の影響を考慮することで、より豊かな解釈が可能となるのです。
すべての組み合わせを覚えようとせず、まずは自分のホロスコープから見ていきましょう。段階的に進んでいくことで、より豊かな洞察が得られるはずです。