「ソーラーリターンチャートって何?作り方を知りたいけど、どうやって作るの?無料で作れる方法はあるの?」
誕生日を迎えるたびに新しい運気が始まるとされるソーラーリターンは、占星術の中でも特に重要な鑑定方法の一つです。しかし、チャートの作成方法や読み方について詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。
● ソーラーリターンチャートとは何か知りたい! ● ソーラーリターンチャートの無料作成方法を知りたい! ● ソーラーリターンチャートの読み方や活用法を知りたい! など、ソーラーリターンについて詳しく知りたいと思っていることもあるでしょう。
そこで今回は、「ソーラーリターンチャートの基本と作り方」について詳しくお伝えしていきます!
無料でソーラーリターンチャートを作成できるウェブサイトの紹介や、チャートの読み方のコツについても解説するので、ぜひ最後まで読んでみてください!
ソーラーリターンチャートとは?1年の運勢を占う占星術の特別なチャート
まず、ソーラーリターンチャートとは何かについてお話ししていきます。
ソーラーリターンとは、太陽が出生時と同じ位置に戻ってくる瞬間のホロスコープのことです。簡単に言えば、あなたの誕生日に作成される特別なチャートになります。
この現象は毎年あなたの誕生日前後に起こり、その時の天体配置があなたの次の1年間の運勢を示すと考えられています。太陽が元の位置に「リターン(帰還)」することから、ソーラー(太陽)リターン(帰還)と呼ばれているのです。
実際、ソーラーリターンチャートは通常のネイタルチャート(出生図)とは異なる視点で運勢を読み解きます。ネイタルチャートがあなたの生まれ持った資質や潜在能力を表すのに対し、ソーラーリターンチャートはこれから1年間のテーマや課題を示してくれるのです。
そのため、毎年の誕生日にソーラーリターンチャートを作成することで、その年の傾向や注意点を事前に把握することができます。これにより、より効果的に1年を過ごすための指針を得ることが可能になるでしょう。
ソーラーリターンチャートに必要な情報とは?正確なチャート作成の準備
ソーラーリターンチャートを作成するには、いくつかの重要な情報が必要です。
まず最も基本となるのは、あなたの正確な出生情報です。誕生日はもちろん、出生時刻と出生地の情報が欠かせません。誕生時刻がわからないと、ハウスの配置が不正確になってしまう可能性があるからです。
また、ソーラーリターンチャートを作成する年の情報も必要になります。例えば、2023年のソーラーリターンチャートを作りたい場合は、2023年のあなたの誕生日の日付を指定する必要があります。
さらに、チャート作成時に重要なのが現在の居住地情報です。ソーラーリターンチャートは、あなたがその年の誕生日をどこで過ごすかによっても変化することがあります。これは「リロケーションアストロロジー」と呼ばれる考え方に基づくものです。
実際、占星術では「誕生日をどこで迎えるか」によって、その年の運勢が変わると考えられています。そのため、旅行先や一時的な滞在地ではなく、誕生日当日に実際にいる予定の場所の情報を入力することが大切です。
ちなみに、出生時刻がわからない場合は、正午(12:00)などを仮の時間として設定する方法もあります。しかし、この場合はハウスの配置が不正確になる点に注意してください。
無料でソーラーリターンチャートを作成できるウェブサイト3選
ソーラーリターンチャートは、いくつかの無料ウェブサイトで簡単に作成することができます。ここでは特におすすめの3つのサイトをご紹介していきます!
1. astro.com(アストロドットコム)
まず最初におすすめするのが、占星術の世界では最も信頼性の高いサイトの一つである「astro.com」です。
このサイトは多言語対応で、日本語表示にも切り替えられるため初心者でも利用しやすいでしょう。無料登録をすれば、自分の出生データを保存することができ、何度もチャートを作成する際に便利です。
astro.comでソーラーリターンチャートを作成するには、まず無料のアカウントを作成し、「フリーホロスコープ」のセクションから「追加データ」を選びます。そこで出生情報を入力した後、「ホロスコープの種類」からソーラーリターンを選択することで作成できます。
このサイトの特徴は、非常に詳細なチャートが作成できる点と、基本的な解釈も提供されることです。また、過去や未来の年のソーラーリターンチャートも作成できるため、比較検討も可能になっています。
2. Cafe Astrology(カフェアストロロジー)
続いておすすめするのが「Cafe Astrology」です。
このサイトは英語ではありますが、インターフェースがシンプルでわかりやすいため、英語に抵抗がなければ初めての方でも使いやすいでしょう。サイト内の「Free Reports」セクションから「Solar Return Chart Calculator」を選択することで、簡単にチャートを作成できます。
Cafe Astrologyの特徴は、チャートと一緒に比較的詳しい解釈文も無料で提供される点です。また、年間のハイライトとなる期間についても説明されるため、その年の重要な時期を把握するのに役立ちます。
さらに、モバイル対応も優れているため、スマートフォンからでも快適に利用することができるでしょう。英語に抵抗がある場合は、ブラウザの翻訳機能を利用するという手もあります。
3. Astro-Seek(アストロシーク)
最後におすすめするのが「Astro-Seek」というサイトです。
このサイトも英語ベースですが、非常に多機能で、ソーラーリターンだけでなく様々な種類のチャートを作成することができます。「Free Horoscopes」メニューから「Solar Return, Birthday Horoscope」を選択することでチャート作成が可能です。
Astro-Seekの最大の特徴は、チャートの視覚的な表現が非常に美しく、わかりやすい点です。カラフルなグラフィックで各天体の位置関係が直感的に理解できるでしょう。
また、「Time Lord」という機能もあり、ソーラーリターン期間中の重要な日付や転機となる時期も表示されます。さらに、他の占星術技法との組み合わせ分析も可能なため、より複合的な視点から1年の運勢を読み解くことができるのです。
ソーラーリターンチャートの実際の作り方(astro.comを例に)
ここでは、最も人気のあるastro.comを例に、ソーラーリターンチャートの具体的な作成手順をご紹介していきます。
まず、astro.comにアクセスし、右上にある「ログイン」または「登録」から無料アカウントを作成します。アカウント作成後、「マイ・アストロ」というセクションに入り、「追加データ」をクリックしてください。
次に、あなたの出生情報を入力していきます。名前(ニックネームでもOK)、生年月日、出生時刻、出生地を正確に入力することがポイントです。出生地は英語表記で入力する必要があるため、大きな都市名で検索すると見つけやすいでしょう。
出生情報の入力が完了したら、「データを保存」をクリックして次に進みます。その後、「フリーホロスコープ」のセクションから「拡張チャート選択」を選びましょう。
ここで「チャートの種類」のドロップダウンメニューから「ソーラー リターン」を選択します。次に、何年のソーラーリターンチャートを作成したいかを指定するため、「年:」の欄に希望する年を入力してください。
さらに重要なのが、「場所:」の欄です。ここには通常、現在の居住地あるいはソーラーリターン(誕生日)を迎える予定の場所を入力します。これにより、その場所での天体の配置に基づいたチャートが作成されるのです。
すべての情報を入力したら、「チャートの表示」ボタンをクリックすれば、ソーラーリターンチャートが表示されます。表示されたチャートは、印刷したりPDFとして保存したりすることも可能です。
ちなみに、初めての方は表示されたチャートを見てもよくわからないと感じるかもしれません。しかし、慣れてくると各天体の位置やアスペクト(天体間の角度関係)から、その年のテーマや傾向を読み取れるようになるでしょう。
ソーラーリターンチャートの基本的な読み方と解釈のポイント
ソーラーリターンチャートが作成できたら、次はその読み方を学んでいきましょう。
まず重要なのが、ソーラーリターンの上昇宮(アセンダント)です。これはソーラーリターンチャートの第1ハウスの先端を示し、その年のあなたの自己表現や人生へのアプローチを表します。例えば、上昇宮が牡羊座なら積極的で行動力のある1年、蟹座なら感情面や家庭に焦点を当てた1年になるかもしれません。
次に注目すべきは、太陽がどのハウスに位置しているかです。太陽の位置するハウスは、その年の主要なエネルギーが向かう生活領域を示します。第10ハウスにあれば仕事やキャリア、第7ハウスなら人間関係や協力関係が重要になるでしょう。
また、月の位置も重要です。月はあなたの感情やニーズを表し、どのハウスにあるかによって、その年の感情的な焦点がわかります。月が第4ハウスにあれば家庭や内面的な安定が重要になり、第11ハウスなら友人関係や社会的なつながりが感情的な満足をもたらすでしょう。
さらに、各天体間のアスペクト(角度関係)にも注目します。例えば、太陽と木星のハーモニアスなアスペクト(60度のセクスタイルや120度のトライン)があれば、成長や拡大の好機を示します。反対に、太陽と土星のハードなアスペクト(90度のスクエアや180度のオポジション)があれば、制限や責任が課される年になるかもしれません。
実際、初心者の方は全ての要素を一度に理解しようとせず、まずは上昇宮、太陽と月の位置から読み始めるのがおすすめです。そこから徐々に他の惑星や天体の影響を加えていくことで、より詳細な解釈ができるようになっていきます。
ちなみに、ソーラーリターンチャートは通常のネイタルチャートと重ね合わせて見ることでさらに理解が深まります。例えば、ソーラーリターンの太陽がネイタルチャートの第8ハウスに入るなら、その年は変容や再生のテーマが強まるでしょう。
ソーラーリターンチャートでチェックすべき重要ポイント5つ
ソーラーリターンチャートを読む際には、特に注目すべきポイントがいくつかあります。ここでは、初心者でもチェックしやすい5つの重要なポイントをご紹介していきます!
1. 上昇宮(アセンダント)の星座
まず最初にチェックすべきは、上昇宮の星座です。
ソーラーリターンの上昇宮は、その年のあなたの姿勢や行動パターンを示します。例えば、上昇宮が獅子座なら自己表現や創造性が豊かになる年、天秤座なら人間関係やバランスを重視する年になるでしょう。
実際、上昇宮の星座を知ることで、その年にどのような態度で物事に取り組むべきかのヒントが得られます。そのため、まずはどの星座が上昇宮になっているかを確認し、その星座の特性を理解することから始めてみてください。
2. ハウスに集中する惑星
次に注目すべきは、特定のハウスに集中している惑星があるかどうかです。
例えば、複数の惑星が第10ハウス(キャリア・社会的地位)に集まっていれば、その年は仕事や社会的な活動が活発になる可能性が高いでしょう。第4ハウス(家庭・プライベート)に惑星が集中していれば、家庭や個人的な基盤に関わる変化が予想されます。
このように、惑星が集中するハウスがあれば、そのライフエリアに特別な注意を払う必要があります。複数の惑星のエネルギーが重なることで、そのハウスが表す領域でのイベントや変化が強調されるからです。
3. ソーラーリターンの月の位置
3つ目のポイントは、月の位置です。
月はあなたの感情的ニーズや無意識の反応を表します。月がどのハウスにあるかによって、その年の感情的な焦点や安心感を得る領域がわかるでしょう。
また、月と他の惑星とのアスペクトも重要です。月と木星の良好なアスペクトがあれば、感情的な満足感や幸福感を得やすい年になります。反対に、月と冥王星のハードなアスペクトがあれば、深い感情的変容や無意識の恐れと向き合う必要があるかもしれません。
4. 太陽のハウスとアスペクト
4つ目は、太陽の位置とアスペクトです。
太陽はあなたの意識的な自己やアイデンティティを表します。ソーラーリターンチャートでは、太陽が必ず同じ度数に戻りますが、どのハウスに位置するかは年によって異なります。
太陽のあるハウスは、その年にあなたのエネルギーや意識が向かう生活領域を示します。例えば、太陽が第3ハウスにあれば、コミュニケーションや学習に焦点が当たる年になるでしょう。
さらに、太陽と形成するアスペクトも重要です。特に、土星、天王星、海王星、冥王星などの外惑星とのアスペクトは、大きな変化や挑戦を示すことがあります。
5. レトログレード(逆行)の惑星
最後に、レトログレード(逆行)している惑星をチェックします。
通常、惑星は順行していますが、時に地球から見て後退しているように見える期間があります。これをレトログレードと呼びます。
ソーラーリターンチャートで惑星がレトログレードしている場合、その惑星が表す領域で内省や再評価が必要になる可能性があります。例えば、金星がレトログレードしていれば、人間関係や価値観について見直す1年になるかもしれません。
特に、水星のレトログレードは意思疎通や計画に影響を与えるため、コミュニケーションや情報収集に特別な注意が必要です。これらのレトログレードの惑星に注目することで、その年の潜在的な課題や学びのテーマを理解することができるでしょう。
ソーラーリターンチャートを活用した年間の運勢の考え方
ソーラーリターンチャートを読み解いたら、次はそれをどのように活用するかを考えていきましょう。
まず大切なのは、ソーラーリターンが示すのは「可能性」であり「確定した運命」ではないという点です。チャートが示す傾向を理解した上で、自分の選択や行動によってその可能性を最大限に活かすことができます。
例えば、ソーラーリターンチャートで第10ハウス(キャリア)にポジティブな惑星配置がある場合、その年は仕事面での成長や機会が訪れやすい傾向があります。しかし、その機会を活かすかどうかは、あなた自身の行動次第なのです。
また、ソーラーリターンチャートは年間を通して有効ですが、特に影響が強まる期間があります。それは、ソーラーリターンの惑星が実際のトランジット(移動中の惑星)と重要なアスペクトを形成するときです。
そのため、ソーラーリターンチャートと月間の惑星運行を組み合わせて見ることで、年間のどの時期に特定のテーマが活性化するかがわかります。例えば、ソーラーリターンの金星が第7ハウスにあり、6月にトランジットの木星がその金星とトラインを形成するなら、6月は人間関係において特に良い展開が期待できるでしょう。
さらに、ソーラーリターンは前年との比較も重要です。前年と今年のテーマが大きく変わる場合、その移行をスムーズにするための準備が必要かもしれません。例えば、前年が内省的なテーマだったのに対し、今年は外向的な活動が強調される場合、そのギャップに適応するための時間を取ることも大切です。
実際、ソーラーリターンチャートをより深く理解するには、日記をつけるようにしてその年の出来事を記録していくことも有効です。予測と実際の出来事を照らし合わせることで、次第にあなた自身のチャートの読み方のパターンが見えてくるでしょう。
ソーラーリターンチャートと他の占星術テクニックの組み合わせ
ソーラーリターンチャートの理解をさらに深めるために、他の占星術テクニックと組み合わせる方法もあります。
まず基本となるのが、ネイタルチャート(出生図)との比較です。ソーラーリターンの惑星がネイタルチャートのどのハウスに入るかを見ることで、生まれ持った傾向とその年のテーマがどう関連するかがわかります。
例えば、ソーラーリターンの木星がネイタルチャートの第2ハウス(金銭・資源)に入る場合、その年は財務面での拡大や豊かさが期待できるでしょう。このように、ネイタルチャートという「地図」の上にソーラーリターンの影響を重ねることで、より個人化された解釈が可能になります。
次に有効なのが、プログレッションとの組み合わせです。プログレッションは、出生後の長期的な内面の成長を表す技法です。特にプログレスドムーン(進行月)の位置とソーラーリターンの惑星との関連を見ることで、その年の感情的なテーマをより深く理解できます。
また、その年のトランジット(実際の惑星の動き)との組み合わせも重要です。ソーラーリターンが1年の全体的なテーマを示すのに対し、トランジットはより具体的なタイミングを示します。例えば、ソーラーリターンで第9ハウス(探求・旅行)が強調されていて、さらに5月に木星が第9ハウスを通過するなら、5月は特に旅行や学びの好機かもしれません。
さらに、ルナーリターン(月が出生時と同じ位置に戻る約1ヶ月ごとのチャート)との組み合わせも有効です。ソーラーリターンが1年のテーマを示すのに対し、ルナーリターンは月ごとのテーマを示します。これにより、年間の大きな流れの中で、月ごとの焦点がどのように変化するかを追跡できるのです。
このように、複数の占星術テクニックを組み合わせることで、より立体的かつ時間軸を持った運勢の読み取りが可能になります。初心者の方は最初から全てを取り入れる必要はなく、まずはソーラーリターンとネイタルチャートの関係から理解を深めていくことをおすすめします!
まとめ:ソーラーリターンチャートで新しい1年の可能性を広げよう
ソーラーリターンチャートは、誕生日から次の誕生日までの1年間の運勢とテーマを示す、占星術の中でも特に実用的なツールです。
ソーラーリターンチャートの作成には、正確な出生情報(生年月日、出生時刻、出生地)と、チャートを作成したい年の情報、そして現在の居住地情報が必要です。これらの情報を使って、astro.com、Cafe Astrology、Astro-Seekなどの無料ウェブサイトでチャートを簡単に作成できます。
チャートを読む際には、上昇宮の星座、惑星が集中するハウス、月の位置、太陽のハウスとアスペクト、レトログレード(逆行)の惑星などに特に注目しましょう。これらの要素を分析することで、その年の主要なテーマや傾向が見えてきます。
また、ソーラーリターンチャートをネイタルチャート、プログレッション、トランジット、ルナーリターンなど他の占星術テクニックと組み合わせることで、より詳細で立体的な運勢の読み取りが可能になります。
最後に忘れてはならないのは、ソーラーリターンチャートが示すのは「可能性」であり「確定した運命」ではないという点です。チャートの解釈を通じてその年の傾向を理解した上で、自分の選択と行動によってその可能性を最大限に活かすことができます。
占星術の学びは一朝一夕ではなく、時間をかけて少しずつ理解を深めていくものです。まずはご自身のソーラーリターンチャートを作成し、基本的な要素から読み解いてみることをおすすめします!
その年のテーマを知ることで、より意識的に1年を過ごし、人生の可能性を広げていくことができるでしょう。