西洋占星術における出生図(ネイタルチャート)のセカンダリープログレスについて、よく知らないと思う方も多いのではないでしょうか。
● セカンダリープログレの基本を知りたい
● ネイタルチャートとの関係について詳しく知りたい
● 実際の見方や活用法について学びたい
今回は、そんな方に向けて、セカンダリープログレスの基本から活用法まで、ネイタルチャートとの関係性を踏まえて伝えていきます!
実践的な解釈のポイントについても詳しくていきますので、ぜひ最後までご覧ください!
セカンダリープログレスとは?基本的な特徴をご紹介
まず、セカンダリープログレスは、人生における長期的な変化や成長を読み解くための予測技法として知られています。
この手法の最大の特徴は「1日=1年」という時間の対応関係にあります。 例えば、生まれてから10日後の天体の位置は、実年齢10歳の時期に影響を与えるというわけです。
このような計算方法が採用された背景には、人間の成長における重要な法則が関係しています。 実際、私たちは約280日かけて成長し、出た後もその流れは継続していきます。
また、セカンダリープログレスでは、以下の3つの要素が重要になってきます。
- 惑星の位置変化
- サイン(星座)の移動
- シェア
特に月の動きは注目すべきポイントです。なぜなら、プログレの月は約2.5年で1つのサインを移動するため、人生における比較的短期の変化を示す指標として活用できるからです。
とりあえず、太陽や他の惑星の動きは、より長期的な変化や成長を示すものとして解釈されます。
そして、これらの動きは常にネイタルチャート(出生図)と想定して解釈されます。 プログレの惑星がネイタルの惑星とアスペクト(角度関係)を形成する時期には、その惑星が示すテーマに関連した出来事が確実になるのです。
たとえば、以下のようなケースが考えられます。
● プログレの月が金星とトライン(120度):人間関係の充実や芸術的感性の舞台
● プログレの太陽が火星とスクエア(90度):新たな挑戦や競争的な状況の発生
● プログレス水星が木星とコンジャンクション(0度): 学びや交流の場の拡大
このように、セカンダリープログレスは、生まれた時から続く自然な成長の流れを、天体の動きを徹底的に読み解いていく手法です。その特徴は以下のようにまとめられます。
- 1日に1年に対応させるユニークな計算方法
- 長期的な成長や変化を示す指標として機能
- ネイタルチャートとの関係性が重要
- 各惑星の異なるテーマを示唆する
ただし、重要な注意点として、セカンダリープログレスは運命を決めるものではありません。 なお、その時期に活性化されやすいテーマや、成長のための機会を示すものとして大切です。
また、この手法は独自で使用するのではなく、トランジット(実際の惑星の)動きなどの他の予測技法と信じていることで、より正確な解釈が可能になります。
このように、セカンダリープログレスは、西洋占星術における重要な予測技法の一つとして、多くの占星術師に活用されているのです。
セカンダリープログレスを理解する前に知っておきたいネイタルチャートの基礎知識
セカンダリープログレスを学ぶ前に、ネイタルチャート(出生図)について確認していきましょう。
ネイタルチャートとは、その人が作った瞬間の天体配置を表した図です。 具体的には、太陽、月、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星といった惑星の位置関係が記されています。
また、12星座や12ハウスといった要素も重要です。これらは、その人の性格やにおける重要なテーマを示す人生指標として機能しています。
そして、これらの要素がお互いにどのような角度関係(アスペクト)を持っても、重要な解釈のポイントになります。
セカンダリープログレスとネイタルチャートの関係性について
続いては、セカンダリープログレスとネイタルチャートの関係性についてお話していきます。
セカンダリープログレスは、ネイタルチャートを基準として計算されます。
実際の解釈では、プログレの惑星がネイタルチャートの惑星とどのようなアスペクトを形成するかが重要になってきます。同様に、プログレの太陽がネイタルの金星とトライン(120度)のアスペクトを形成する時期には、対人関係や芸術的な活動が充実する可能性があります。
このように、ネイタルチャートとセカンダリープログレスは、密接に関連しながら解釈されていくものなのです。
セカンダリープログレの具体的な見方と解釈のポイント
それでは、セカンダリープログレの具体的な見方と解釈のポイントについてお伝えしていきます。
まず、セカンダリープログレスを見る際は、以下の3つの要素に注目していきます。
1.進歩する惑星の動き
2.ネイタルチャートの惑星との関係
3.ハウスやサインの変化
特に重要なのが、プログレの月の動きです。 月は約2.5年で1つの兆候を移動するため、比較的短期のイベントを予測するのに適しています。
また、プログレのMC(天頂)やAS(上昇点)の動きも、キャリアや対人関係の変化を示す重要な指標となっております。
セカンダリープログレスを使った予測占星術のポイント
セカンダリープログレスを予測占星術として活用する際のポイントについてご紹介していきます。
まず、プログレの惑星がネイタルの惑星とアスペクトを形成する時期は、その惑星を表すテーマが活性化される可能性が高くなります。
たとえば、以下のようなケースが考えられます。
● プログレの太陽が天王星とアスペクトを形成:予期せぬ変化や突然的な出来事
● プログレの金星が木星とアスペクト:人間関係の拡大や経済的な機会
● プログレの火星が土星とアスペクト:責任ある立場での新たな挑戦
ただし、これらの影響は一時的なものではなく、その後の人生にも長く影響を与えていく可能性があります。
セカンダリープログレスを実践的に活用するためのアドバイス
最後に、セカンダリープログレスを実践的に活用するためのアドバイスを伝えていきます。
まず、プログレの動きは、ネイタルチャートの基本的な性質を大きく変えるものではありません。
また、セカンダリープログレスは、トランジット(実際の惑星の動き)と組み合わせて解釈することで、より正確な予測が可能になります。
そして、プログレの影響は、その時期の前後数ヶ月から感じられることもあります。余裕を持って準備することで、チャンスを活かすことができるでしょう。
まとめ:セカンダリープログレの基本と活用法
セカンダリープログレスは、ネイタルチャートを基準として、人生の長期的な流れを読む重要なツールです。
出た後の1日を1年に対応させるという独特の計算方法を用いて、惑星の動きから人生の予測していきます。特に、ネイタルチャートの惑星との関係性を見ることで、より詳細な解釈が可能になります。
これから西洋占星術を学ぶ方は、まずはネイタルチャートの基礎をしっかりと考えて、その上でセカンダリープログレの学習にじっくり取り組んでみてください!