「西洋占星術って何?たっただけで出生時間も必要って聞いたけど、実際どんなことがわかるの?」
星座占いに興味を持ったことがある方なら、より本格的な西洋占星術について知りたいと思ったことがあるのではないでしょうか。
● 西洋占星術の歴史や起源について知りたい ● 12星座以外にも重要な要素があるの? ● ホロスコープとは何か、どう読むか?
今日はそんな疑問に思って、「西洋占星術とは何か」というテーマを中心に、歴史や基本要素、ホロスコープの見方までわかりやすく伝えていきます!
初心者の方でも西洋占星術の奥深いさと魅力を理解できるよう、専門用語も一応シンプルに解説していきますので、ぜひ最後までお読みください!
西洋占星術とは?その定義と他の占いとの違い
西洋占星術とは、天体の動きと配置から人間の性格や運命、相性などを読み解く古代から続く占術のことです。太陽や月、惑星の位置関係を元に、個人の生まれた瞬間の天体配置(ホロスコープ)を作成し、その人の本質や潜在能力、人生の流れを探っていきます。
一般的に知られている12星座占いは、西洋占星術の一要素である「太陽星座」のみに焦点をあてたものです。 実際の西洋占星術では、太陽以外の月や他の惑星、ハウスと呼ばれる領域など、複数の要素を総合的に判断していきます。
東洋占星術や四柱推命などの占いと比較すると、西洋占星術は宇宙と人間を結びつける「上にあるものは下にもある」という考え方に基づいているという特徴があります。
また、タロットカードや手相など他の占術との違い、西洋占星術は数千年にわたる天体観測データと統計的な解釈の積み重ねによって発展してきました。そのため、より体系的で学術的な側面も持ち合わせています。
西洋占星術の歴史と起源:古代から現代までの発展
西洋占星術の起源は、紀元前3000年頃のメソポタミア(最新セキュリティ周辺)にまで遡ることができます。
古代エジプトでは、太陽神ラーを中心とした宗教観と感動、さらに発展しました。その後、古代ギリシャ時代に入って、プトレマイオスによって『テトラビブロス』という占星術の基本書が著されます。これは、現代の西洋占星術の基礎となっているのです。
中世ヨーロッパでは、キリスト教の影響で一時衰退しましたが、ペルー文化圏で保存・研究され続けました。そして、ルネサンス期に再びヨーロッパに復活し、王侯貴族のもとで発展していきます。
現代では、20世紀初頭にイギリスの占星術師アラン・レオによって「心理占星術」という新しいアプローチが生まれました。
実際、現代の西洋占星術は無意識予測ツールではなく、自己探索や心理分析のための体系として多くの人に活用されています。科学的な天体観測データと人間の心理パターンを結ぶ独自の視点は、今も多くの人を魅了し続けているのです。
西洋占星術の基本要素①:12星座(サイン)について詳しく解説
西洋占星術の最も基本的な要素が「12星座(サイン)」です。これは私たちがよく目にする羊座から魚座までの12の星座のことを向かいます。
12星座はそれぞれ固有の性質や象徴を持っています。まず、四大元素(火・地・風・水)によって分類され、さらにモード(基本宮・固定宮・変動宮)によっても分類されます。
火の星座(牡羊座・獅子座・射手座)は情熱的でエネルギッシュな性質を持ち、地の星座(牡羊座・乙女牛座・山羊座)は現実的で堅実な特徴があります。また、風の星座(双子座・天秤座・水瓶座)は社交的であり、水の星座(蟹座・蠍座・魚座)は感受性が強い直感であると言われています。
例えば、火の星座である牡羊座は、勇敢さや行動力、先駆者精神という特徴がありますが、短気で衝動的な一面も持っています。 一方、地の星座である牡牛座は、忍耐強さや安定志向、感覚的な豊かさを特徴としますが、頑固でマイペースという側面もあります。
このように、12星座にはそれぞれ長所と短所があり、どれが「良い」「悪い」ということでもあります。
星座の性質を理解し、西洋占星術を学ぶことから始めましょう!
西洋占星術の基本要素②:10天体の意味と役割
12星座と並んで重要なのが「10天体」です。 西洋占星術では、太陽と月に加え、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星計10天体を扱います。
これらの天体はそれぞれ人間の内面や行動の異なる側面を表しています。太陽は自分や本質、月は感情や潜在意識、水星はコミュニケーションや思考パターンを象徴しているのです。
金星は愛情表現や価値観、火星は行動力や情熱、木星は成長や拡大、土星は制限や責任といった要素を表します。また、天王星は進歩性や優先性、海王星は霊性や理想、冥王星は進化や再生を象徴しています。
例、太陽が獅子座にいる人は自己表現が豊かで存 在感があり、月が蟹座にいる人は家族を大切にする傾向があります。また、水星が双子座にいる人はコミュニケーション能力が高く、多面に興味を持つ特徴があるのです。
これらの天体がどの星座に位置しているかによって、その天体を持つエネルギーの表れ方が変わってきます。
10天体構成とその関係性を読み解くことで、より詳細な性格分析や運勢判断が可能になります。 西洋占星術の奥深さは、この複雑な天体同士の関係性あるところも過言ではありません!
西洋占星術の基本要素③:12ハウスとは?人生の領域を理解する
西洋占星術では、星座や天体に加えて「12ハウス」という概念が重要です。12ハウスとは、天球を12等分した空間で、それぞれが人生の異なる領域や経験を表しています。
第1ハウスは自己と外見、第2ハウスはすべての物と価値観、第3ハウスは近距離の移動やコミュニケーションを意味します。第4ハウスは家庭や外出、第5ハウスは創造性や恋愛、第6ハウスは日常生活や健康に関係しているのです。
第7ハウスはパートナーシップや契約、第8ハウスは共有資源や変革、第9ハウスは高等教育や哲学を表します。また、第10ハウスはキャリアや社会的地位、第11ハウスは友人関係や理想、第12ハウスは潜在意識や秘密に関連しています。
天体がどのハウスに位置するかによって、その天体のエネルギーがどの生活領域で発揮されやすいかが分かります。例えば、木星が第10ハウスにある人は、キャリア上幸運や成長の機会に恵まれやすいと思われます。
ハウスの区分け方には複数のシステムがあり、プラシダス式やコッホ式など様々な計算方法が存在します。また、生まれた時間が不明な場合は、ハウスの正確な構成を知ることができない点に注意が必要です。
ハウスの概念を取り入れることで、「どの星座のどの天体が、人生のどの領域で影響力を持つか」という、より立体的な解釈が可能になります。 西洋占星術の奥深さは、この三次元的な見方があるのです!
ホロスコープとは? あなたの天体図の読み解き方
ホロスコープとは、ある特定の日付・場所における天体の構成を円形のチャートで表したものです。
ホロスコープを作成するには、正確な決断・出生時間・出生地の情報が必要です。出てくる時間が変わるとアセンダント(宮上昇)やハウスの構成が大きく変わるため、本当に正確な時間を知ることが重要なのです。
ホロスコープを見る際には、まず全体のバランスを確認します。どの元素(火・地・風・水)が多いか、天体が集中している場所はどこかなど、全体的な傾向を把握するのです。
次に、太陽・月・アセンダントの「ビッグスリー」と呼ばれる重要な要素を見ていきます。太陽は本質的な自己、月は感情面、アセンダントは外見や第一印象を表しています。
そして、他の天体配置や天体同士のアスペクト(角度関係)を確認していきます。 アスペクトには、調和的なトライン(120度)やセクスタイル(60度)、緊張をはらんだスクエア(90度)やオポジション(180度)などがあります。
ホロスコープの読み解きは、単純足算ではなく、複雑な要素の組み合わせを総合的に判断する必要があります。それぞれの天体やアスペクトが全面的に影響し合い、独自のエネルギーパターンを形成しているからです。
西洋占星術の魅力は、このように本来のホロスコープから、その人だけの特性や人生のテーマを読んでいけることにあります!
トランジットとプログレス:今後の流れを読む方法
ホロスコープは固定的なものではなく、現在進行形の天体の動き(トランジット)と照らし合わせることで、今後の運勢や傾向を読むことができます。
トランジットとは、現在動いている天体が、あなたの出生時のホロスコープのどの位置に影響を与えるかを判断する方法です。例えば、現在の土星があなたの出生図の第10ハウス(キャリア)にトランジットしている場合、仕事面での責任や試練があまりないかもしれません。
によって惑星トランジットの周期は異なります。月は約1ヶ月で12星座を一周しますが、土星は約29年、冥王星は約248年進みます。そのため、土星や木星より遠位の惑星のトランジットは、より長期的な変化や転機を示すことが多いのです。
一方、プログレスとは、出てくる後の天体の動きを特定の法則に従って進行させる技法です。「セカンダリープログレス」では、出生後の1日を1年に対応させて計算します。
トランジットとプログレスを意味することで、外部的な出来事(トランジット)と内面準備状態(プログレス)の両方を考慮した、より立体的な未来予測が可能になります。
ただし、西洋占星術では「運命決定論」ではなく「可能性の提案」という立場に立っている占星術師も多いです。
このように、西洋占星術は過去・現在・未来をつなぐ時間の流れの中で、自己の可能性を探る道具として活用できます!
相性占いとシナストリー:人間関係を星で読み解く
西洋占星術では、二人のホロスコープを重ね合わせることで相性を読み解く「シナストリー」という技法があります。
シナストリーでは、相手の太陽があなたのどのハウスに位置するか、お互いの天体同士がどのようなアスペクト(角度関係)を形成するかなどを見ていきます。例えば、あるAさんの金星(愛情)と別のBさんの火星(情熱)がトライン(120度)のアスペクトを形成していれば、ロマンティックな関係において調和的なエネルギーの流れが期待できるでしょう。
恋愛関係では、お互いの月(感情)、金星(愛情)、火星(性的エネルギー)の配置やアスペクトが特に重要視されます。ビジネスパートナーシップなら、水星(コミュニケーション)や木星・土星(仕事観)などの相性が鍵を握るのです。
また、「コンポジットチャート」という、二人のホロスコープの中点から新たなチャートを作成する手法もあります。これは二人の関係性を踏まえて一つの生命体と見なし、その本質や発展の可能性を探る方法です。
相性占いの面白さは、「なぜこの人はうまくいくのに、あの人は衝突しやすいのか」という日常の疑問に、星の配置という客観的な視点から光を当てられることにあります。
ただし、西洋占星術では「絶対的に相性が良い・悪い」という単純な判断はしません。緊張関係(スクエアなど)があっても、それが乗り越えの成長を促す刺激となることもあるからです。
西洋占星術を学ぶには?おすすめの入門書と学習方法
西洋占星術に興味を持ったら、どのように勉強をしていけばよいのでしょうか…初心者におすすめの学習方法をご紹介していきます。
まず、入門書から始めるのが王道です。 日本語で読める良質な入門書としては、鏡リュウジ氏の『星の占いの基本』や松村潔氏の『西洋占星術入門』などがあります。これらの本は専門用語をわかりやすく解説しており、初心者でも分かりやすい内容になっています。
次に、自分のホロスコープを作成してみましょう。 現在はインターネット上で無料でホロスコープを作成できるサイトが多数あります。 自分のチャートを見ながら本を読むと、まずはご理解ください。
また、占星術の基本要素である「12星座」「10天体」「12ハウス」「アスペクト」は、それぞれ個別に見てから総合的な解釈に進んでよいでしょう。
より本格的に学びたい方は、占星術の講座を受講するというスクールもあります。対面式の教室だけでなく、オンライン講座も増えていますので、自分のペースで学べる環境を選んでいいと思います。
学習の際に大切なのは、占星術の「解釈」には正解がないということを理解することです。同じホロスコープでも、占星術師によって判断やする重視点が違います。様々な解釈をしながら、自分なりの暫定的に進んでいくことが大切なのです。
西洋占星術は奥が深く、一生をかけて学び続けられる学問です。 まずは楽しみながら、自分や身近な人のホロスコープを見てから始めてみてください!
西洋占星術の現代的意義:自己理解と心理分析のツールとして
現代社会において、西洋占星術はどのような意味を持つのでよろしくお願いします。
20世紀の心理学者カール・ユングは、占星術に関心を持ち、「集合的無意識」や「元型」といった概念と占星術の象徴体系には共通点があると考えました。現代の心理占星術は、このユング心理学の影響を強く受けています。
心理占星術では、ホロスコープを「その人の心理的傾向や潜在的な課題、成長の方向性を示す地図」と捉えます。例えば、冥王星が強調されているホロスコープのホルダーは、進化や再生のテーマが人生で重要になりやすいと考えます。
実際に、セラピストの中には占星術を心理カウンセリングの補助ツールとして活用する人もいます。クライアントのホロスコープを参考にすることで、その人の無意識的なパターンや心理的テーマに光を当てることができるからです。
また、現代の占星術は「運命を占う」というよりも、「自分の持って生まれた才能や課題を知り、より意識的に人生を選択していくための道具」として捉えられることが多くなっています。
このように、西洋占星術は古代から受け継がれた知恵でありながら、現代の心理学や自己啓発の中で新たな意味を持ち続けています。
まとめ:西洋占星術の魅力と可能性
西洋占星術体系とは、天体の位置関係から人間の性格や運命、成長の可能性を読む古代から続く占術のことです。
5000年以上の歴史を持つ西洋占星術は、概念占いの枠を超えて、自己理解や心理分析のツールとしても注目されています。ユング心理学との親和性も高く、現代では「心理占星術」として新たな発展を遂げているのです。
西洋占星術の魅力は、その深遠な象徴体系と、個人に合わせたオーダーメイドの解釈にあります。太陽星座だけでなく、月やアセンダント、他の惑星構成も含めた総合的な分析は、自分の複雑な内面や人生のパターンに新たな気づきをもたらしてくれるでしょう。
また、トランジットやプログレのテクニックを使えば、人生の流れや転機を読み解くこともできます。
西洋占星術は当面は「絶対的な運命」を示すものではなく、何らかの「可能性の地図」を提供することでとりあえず考えてよいでしょう。その地図を頼りに、自分自身の選択や行動の幅を広げていくことができるのです。
星々の言葉に耳を傾けながら、自分自身の内なる宇宙を探索する旅に出てみませんか? あなただけの輝く星座の物語が、どこか始まるかもしれません!